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まぐ ? まぐ ~ 不妊治療 もう一つの選択 特別養子縁組 ~

まぐ ? まぐ ~ 不妊治療 もう一つの選択 特別養子縁組 ~

子ども(特別養子縁組)を迎えるまで(4)

子ども(養子)を迎えるまで(4)

育ての親研修後、、、

研修が終わってからは
毎日ドキドキだった。
今度は家庭訪問があるはすなんだけど
いつ電話があるかわからないので
なかなか外出もできない。
子どもにめぐり会えるのは縁なので
焦ってもしょうがないのだけど
でもやっぱ気持ちは逸ってしまう(^^;)

研修に参加して登録できたからといって
全員が子どもを迎えられるわけではない。
事実会に登録しても迎えられなかった人もいるのだ。
私達育ての親は子どもを選ぶことはできないが
産みの親は育て親を選ぶことができる。
地域や年齢などの条件をつけて
こういう方に託したいと言える。
それは大切な命を託すのだから当然のこと。
だから産みの親のだす条件によって
なかなか縁がない場合もあるのだ。

そんな中
私たちは今回自分をいれ3組の夫婦が一緒に研修したのだが
そのうちの一組 Oさん夫婦に
家庭訪問の連絡がきたとメールがきた。
うちもそろそろそろか?と
ドキドキがさらにドキドキ。
そうすると今度は更に数日後
Oさん夫婦が子どもを迎えにいくという。
おお!!!まじで?!
いいなぁ~~~(><=)

子どもを迎える場合
会に協力してくれる施設で
3日間泊り込みで研修をうけることになる。
そこで 子育ての基本をひととおり教えてもらうのだ。
オムツ替えや沐浴など。

Oさん夫婦が迎えたのは
8ヶ月の女の子だった。
かわいい写真が送られてきた。

連絡がこない(;;)

Oさん夫婦に家庭訪問があってすぐ
もう一組の夫婦 Yさん夫婦にも
家庭訪問の連絡がきた。
うわ~~いいなぁ。
うちもすぐかなぁ?と
めいっぱい期待する。
そうするうち
Yさん夫婦も子どもを迎えることになった。
5ヶ月の女の子。
とても可愛い写真がメールされてくる。

しかし うちにはまだ家庭訪問の連絡はない、、、、

毎日毎日 電話の前に座り込んで
電話を待つ。
、、、、かかってこない(;;)

全員が全員子どもを迎えられるわけじゃない。
そのことが頭をよぎる。
うちはダメなのか?なんで?
研修のことを思いだす。
なにか研修でダメだと思われるようなことしたかな?
いも(旦那)が無口なタイプで
他のご夫婦の旦那さんのように
ぱきぱきとは喋られなかった。
それがマイナスだった?
うちら夫婦は未熟だと思われた?
悪いことばかり頭をかすめる。

いも(旦那)とも毎晩討論になる。
「うちらダメなんじゃん?」
「なにが悪かったよ。」
「あんたが喋らんからでしょ。」
「終わったこと言ってもしょうがない。」
同じ話を何度もする。
でも やっぱ電話はかかってこない。
Oさん夫婦が子どもを迎えてから
一月半以上たっても
うちには家庭訪問の連絡はなかった、、。

やっぱり連絡はこない

ずーっと連絡がないままの日が続き
このごろの私はかなり焦ってました。
一日中 鳴らない電話の前で電話が鳴るのを待ち続け
いも(旦那)が帰ってくると
今日も何もなかったと愚痴ぐち、、(><)
たまに同期の奥さんと電話。
「今子どもがいないだけだよ。大丈夫。
絶対子どもは来るって」
などと 励ましてもらう。

不妊治療をしている頃
先に妊娠していった仲間が
私を励まそうと思って
「私も妊娠できたんだから 大丈夫
絶対 まぐだって妊娠できるよ!」と
言ってくれたことが何度もあった。
だけど 全く治療の結果の出ない毎日を
送っている自分にはそれを素直に
受け止めることはできず
「なんで絶対っていえるの?医者でもないくせに!
自分が妊娠できたから言えるんでしょ
人事だと思って!神様じゃないんだから
絶対なんてわからないじゃん」って
思ってました(--;)
もはや 絶対~できる って言葉は
勝者だからこそ言える言葉で自分にとっては
聞きたくない言葉ランクNo.1でした。

そのときと同じように
同期の奥さんに「絶対子どもはくる」と
言われると
やっぱりそれは自分達はすでに子どもを
迎えているから言える台詞で
今だ家庭訪問さえ連絡のない
自分達には 何の慰めにもならない。

今思うとこんなこと考えいるから
尚 子どもがこなかったんじゃ?と思う(^^;)
でも 不妊とか経験した人には
わかってもらえると思うけど
自分でも自分が嫌になるくらい
かなり追い詰められているのだ。

そして連絡のないまま
会のシンポジウムがあり
それに参加することにした。

民間NPOのシンポジウム

会のシンポジウムに参加した。

シンポジウムというのは
一般の人も参加可能で
毎回議題を決めてそれについて
意見を出し合ったり
グループディスカッションしたり
あとは懇親会をかねたようなものだ。

私達は登録できているので
「一般」ではないのだが
まだ育て親になれてないので
他のメンバーとも少し違う。
なんか微妙な立場だった。

この日 同期のOさん夫婦に再会した。
あの研修以来久しぶりだった。
Oさん夫婦の腕には
かわいい9ヶ月になる女の子が抱かれていた。
とても幸せそうで まぶしく見えた。

会場には会の代表の方もいらしていた。
代表にも研修以来会うのは久しぶり。
沢山の育て親が挨拶をしていらしていたが
自分達もその合間のみつけて挨拶にいった。
「こんにちは お久しぶりです。
研修ではとても勉強になりました。
私達も早く他の先輩育て親の方々の
お仲間になれるよう努力いたしますので
宜しくお願い致します。」
、、、、精一杯だった。

もしあの研修のとき
自分達に何かが足りないと思われていたのだとしたら
がんばりますと こうやって
挨拶するしか他に方法がなかった。

朝から始まったシンポジウムは夕方まで行われたが
帰り間際 もう一度
今度は いも(旦那)だけが
がんばりますと挨拶した。
自分達ができることはやったと思った。
あとは連絡を待とう、、、。

シンポジウムの翌日 電話が鳴った。







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